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【ポリ袋でパン!?】キャンプにピッタリな『ポリパン』を作ってみる。

皆さんは、ご家庭でパンを焼いたことありますでしょうか。

作ってみたいとは思っても、「材料がよくわからない。」「粉とか飛び散りそうで大変そう。」「オーブンとか使わないと作れなさそう。」などなど、なんとなくハードルが高そうで、実際に作ったことがある方は少ないのではないでしょうか?

でも、『ポリ袋とフライパンでパンが作れる』『キャンプでも焼けるパン』があるんですよ、と聞いたら、作ってみたくなりませんか?

あかまん
あかまん
11/23 ポリパンの日に「ポリパンの日を祝おう【防災とポリパン】アウトドアでパンを焼こう」というイベントで、バーベキューを楽しみながらポリパンや防災について学んできましたのご紹介します。

ちなみに、ボクはパン作り初体験です。

ポリパンって何?

ポリパンとは、その名の通り、ポリ袋を使って作るパンです。

ポリパンはとにかく簡単にパンが作れるところがポイントです。

ポリ袋で材料をこねるので、洗い物が少ない・片付けが簡単・汚れません。フライパンで焼けるので、ガスコンロや炭などの火があれば、アウトドアや、はたまた会議室など、どんなところでも作れるのです。

また、少ない器具や材料で作ることができるので、災害時にも役立ちます。覚えておいて損はないでしょう。

ポリパンの作り方

早速、ポリパンの作り方をご紹介。

材料&道具

フライパンで4つぐらいを焼く分量です。

材料
  • 強力粉:150g
  • 塩:小さじ1/3
  • 砂糖:大さじ1
  • 酵母水(ホシノ天然酵母:大さじ1+水:80g)※
    または
    ドライイースト:小さじ1/8+水:90g
道具
  • ポリ袋
  • フライパン
  • クッキングシート

ポリパン考案者の梶晶子さんによって、ポリパンのレシピ本が出版されていますので、色々なレシピを知りたい方は、ぜひ!

なお、一番ハードルが高そうなのは、酵母水。ホシノ天然酵母と水を前日のうちにペットボトルなどに入れて、作っておく(発酵させる)と良いそうです。ホシノ天然酵母は専門店で売っているそうです。

酵母水はこんな感じ

もっと手軽に作りたい場合は、スーパーなどでも手に入るドライイーストをその場でいれてもよいのですが、天然酵母の方が断然複雑な味わい、風味になるのだそう。

今回のイベントでは、ホシノ天然酵母を使っての体験でした。

ポリ袋でシャカシャカ混ぜる

酵母水以外の材料をすべてポリ袋にいれて、ポリ袋に空気を含ませてシャカシャカ振り続けます。粉が混ざったら、続いて、酵母水を投入、さらに振りつづけると、ダマになっていきます。

さらに振り続けると、練ったりせずとも、1つの生地の塊になります。最後にポリ袋の中の空気を抜いて、生地の上2㎝位の位置を縛って準備完了。

発酵させる

パンをふっくら焼くために、一次発酵→二次発酵させます。一次発酵は生地の塊のまま、二次発酵は焼く直前に小分けにした状態で発酵させる(膨らませる)ようです。

一次発酵

天然発酵に最適な温度は人肌(35~40℃)だそうで、夏場は3時間程度、冬場の18時間程度かかるそうです。ドライイーストだと40分ぐらいで膨らむのだそう。

翌日の一次発酵が終了した状態。袋がパンパンになっています。

そのため、事前に先生が作った一次発酵済みの生地を使ってこの先のステップへすすみます。お料理番組みたいです。

二次発酵

塊を切り分けて成型し、フライパンに並べます。寒い場合はフライパンの底に火を当ててフライパンの中を温めてから放置。生地が一回り大きく膨らむのを待ちます。

左:発酵前 右:発酵後。一回りサイズが大きくなっているのがわかりますよね。

フライパンで焼く

あとはそのままフライパンで焼くだけ。弱火で表裏各8~10分位、表面が焦げ付きすぎないように注意しつつ焼いていきます。
完成!

表面はカリっと、中はモチモチの食感で、焼きたてのパンの良い匂いが口いっぱいに広がります。さらに、外ご飯効果でおいしさが倍増です。こんなにおいしいパンが焼けるなんてびっくり。

今回は、何も入れないプレーンなパンでしたが、ゴマやドライフルーツを入れたり、中に具を入れてもおいしそうですね。色々やってみたくなります。

ポリパン応用編

その他イベントの中で紹介されていた、ポリパン応用編。

茹でパン

ケーキミックスをポリ袋に入れて茹でると完成。フカフカの蒸しパンみたいなパンが出来上がります。

枝パン

ポリパンの生地をアルミホイルを巻いた棒に巻きつけて、直火で焼く。なんといっても楽しい、子供たちにも大人気でした。キャンプでやったら絶対に盛り上がりますね!

ポリパンと防災

今回のイベントのテーマの一つに防災があり、東日本大震災で被災された石巻の方から当時のリアルな状況や、梶先生からは、ポリパンを通した支援について熱い思いをお話いただきました。

被災中でネガティブになっている中で、「焼きたてのパンを食べられることで、楽しい気持ちになれること」、「手を動かしてパンを作ることで癒しにつながること」、「人と人とのコミュニケーションにつながること」、「小さいけれども『パンを作る』という成功体験を積み重ねることで自己肯定感につながったこと」。そんな実体験のお話が印象的でした。

左:梶先生。ハツラツとしていて一緒にいると楽しくなる、素敵な方でした。

ポリパンは単純にパンを作るための方法ではなく、防災、コミュニケーションツール、アウトドアなど色々なものに応用が利く素晴らしいコンテンツだと気づかされました。

また、イベント中では、防災中に役立つ料理を体験するセクションもあり、ポリ袋にお米と水を入れて茹でて炊飯したり、卵を入れてスクランブルエッグを作りました。

特にポリ袋炊飯は、キャンプでやりたいと思うぐらい簡単においしいご飯が炊けてビックリ!汚れ物が少ないのが本当に素敵。ポリ袋の可能性が無限大すぎて、一人で興奮してしまいました。

ポリ袋を茹でるときは、ワシャワシャにしたアルミホイルを底に敷きましょう。

お手軽に作れるポリパン。ぜひ皆さんもキャンプやアウトドアの際に作ってみてくださいね!

ご覧いただきまして、ありがとうございました!